地域を文化として未来に紡ぐ
私たちの前に立ちはだかる壁ー地域問題
過疎化、少子高齢化の中で行う地域づくりは、多くは厳しい状況の中から始まります。民間企業の感覚でまともに考えれば、この戦いは勝ち目はなく、そこに投資価値も見出せそうにありません。津和野町の「人口ビジョン」や「総合戦略」を見ると、人口減少の原因や状況の把握、未来予測、そこから導き出した、行うべき方向が示されており、そのよくまとまった内容に関心します。しかし、国や自治体が大きな努力をしているにも関わらず、現場からは大きく改善していく気配を感じることができません。「戦略」は、どうすれば目的に近づけるか、という方針ですが、現場での活動がリンクしなければ効力を発揮しないのです。
「学び」にかけたまちづくり
高校魅力化事業は、懸命に自分の未来を考える高校生や母校に愛情を寄せる卒業生、そして彼ら彼女らを支援する先生方、コーディネーター、親たちの「学び」への熱は際立って感じられます。私たちは、津和野におけるまちづくりを、その「熱」の源である「学び」にかけてみようと考えました。津和野のような小さな町であるからこそ「学び」は最も大切なものであり、
地域を文化として未来に紡ぐこと
ここで私たちは何をしようとしているのか。どのような状況をつくろうとしているのか。私たちが未来に紡ごうとしているのは、津和野という「文化」です。文化とは、余裕があるときに嗜む趣味のことではありません。日本という国は、地域という多数の文化の集まりによって形成されています。地域が失われることで我々が恐れなければいけないことは、行政区がなくなること以上に、日本を形成する貴重な文化が失われることなのです。この文化を少子高齢化の中でもしっかりと未来に紡ぐことが、今を生きる私たちの地域づくりにおける責務の一つとして考え、ここで活動します。
多様な人のつながりの集積で大きなうねりをつくる
しかし複雑な事情が絡む地域問題は、計算通りに進められません。多くは失敗の繰り返しでしょう。大切なことは、その失敗から何を学ぶかという点です。TMCは、自分たちの失敗の知見を蓄積して、そこから見えてきた可能性を手繰り、TMCとして行いたい、津和野ならではのまちづくりの方向をここに整理しました。この計画の中軸にあるものは「多様な人のつながり」です。自分たちの力だけではどうしようもない、複雑な地域の問題に取り組みためには、様々な視点から見ることのできる「多様さ」がとても重要です。そして、こうした耐性力を必要とする地域づくりを行う上で、最も心強く大切な存在は仲間たちです。私たちは一人で「すごく難しいこと」に挑むことはできませんが、一人の裁量で判断できる「少し難しいこと」はできるかもしれません。目的に向けて、仲間たちと一緒にそれぞれが「少し難しいこと」を行うことができれば、その集積は大きなうねりをつくる可能性があるのではないでしょうか。
「楽しみながら、みんなで参加する、まちづくり」へ
この「少し難しいこと」を行うには、それを「楽しい」と思えるか、にかかっています。どうすれば「楽しい」と感じるのか。それは、会ったこともないような人たちの新しい視点に接することができて、刺激的な体験になるかどうか。もしかしたら、できるかもしれない、という漠然とした高揚感を共有することができるかどうか。などなど様々ですが、こうした「楽しみながら みんなで参加する まちづくり」というものを、私たちTMCの文化として持ち続けて、津和野という文化を未来に紡ぎ、次の世代に手渡したいと思います。
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